ホスピタリティマナー研修を担当して
2018.04.17
開業に際し、私どもホテルの「包み込むようなホスピタリティー」に共感して下さり、研修をご依頼頂きました。
丸1日かけて、全ては人を思いやる温かい気持ちの上に成り立っていることを前提に、ホスピタリティとは何か、「伝える」ことと「伝わる」ことの違い、「伝わる」ための工夫につていて、ワークやディスカッションを取り入れながら、考え、気づきを言葉に変えて頂きました。
院長を筆頭に、羽根木の森アイクリニックのスタッフの皆様お一人おひとりが病院がホスピタリティ・ビジネスであることを認識されていました。義務感ではなく使命感を持って取り組んでいらっしゃったことが、とても印象的で、私自身、改めて背筋を伸ばし直したひとときでした。
院長に最初にお話をお伺いした際、「確かに病院はホテルやレストランとは違う。けれど、「人を元気にしたい」という想いがあってこその医療であり、ホスピタリティと医療技術は両輪であるべきだと思っているんです。」と、一番にお話くださいました。「ホスピタリティ」という言葉はラテン語の「ホスピス」が語源です。病院は英語で「ホスピタル」。私たちホテルと同じ語源であり、疲れた旅人を癒すという、そもそもの意味から派生したものです。
研修実施のご縁を頂いたことをきっかけに、患者として、これからも末永くお世話になりたい―私自身がそんな気持ちでいっぱいになりました。そう思ったのは、「医療とは、人が人に伝える、最もパーソナルで質の高いサービスである」という人として大切なことを何よりも重要視している病院の方針を、スタッフの皆様おひとりおひとりが理解していらっしゃっていて、笑顔溢れるあたたかい雰囲気があったからこそです。
そしてそれは、伝わるホスピタリティそのものだと、自信を持って、ご推薦させて頂きたいと思います。
ホテル インターコンチネンタル東京ベイ
ホスピタリティー・アカデミー/研修担当支配人
浅井 真紀子