わき多汗症ボトックス注入
ボトックス注入は、多汗症治療でも効果のある治療法です。フェイシャル同様にメスを使用せず脇に注射をしていきます。施術時間が短い治療です。
ニオイの元となるアポクリン汗腺の働きを抑え、汗やニオイを軽減させます。ボツリヌストキシンの持続効果は個人差がありますが数ヶ月程となります。夏の間だけなど限定した時期のみ汗やニオイを抑えたい方にもお勧めです。
わき多汗症とは
脇の内側には、汗の出口「汗腺(かんせん)」があり、汗腺の一種であるエクリン汗腺から過剰に汗が分泌される症状です。
緊張、ストレス、不安など精神的な原因だけでなく、交感神経が強く働くことによってエクリン汗腺が活発になると過剰に汗が分泌されます。
汗腺の種類
汗腺には、エクリン汗腺とアポクリン汗腺があります。
エクリン汗腺
エクリン汗腺は、主に水分と電解質を含む透明で無臭の汗を分泌します。体温調節や皮膚の保湿などの主な機能を果たしています。
アポクリン汗腺
これらは主に腋窩(わきの下)や乳腺周り、陰部など、毛包の周りに局在しています。分泌物はエクリン汗腺のものよりも粘りがあり、無臭ではなく、脂質やたんぱく質を多く含みます。主に感情的な刺激や性的な興奮に反応し、ストレスや恐怖、性的興奮によって活動が増加することがあります。アポクリン汗腺の分泌物が皮膚表面で細菌と反応することが、わきがの原因の一部となります。軽症~中等度であれば、わきボトックスの多汗症治療で改善することができます。
わきボトックスのメリット
施術が短時間で完了
わきボトックス注射は、10分程度の短時間で手軽に行うことができます。(痛みに弱い方は麻酔クリームやテープがございます。)
傷跡が残りません
施術は注射なので、傷跡の心配が無く安心して受けられます。手術に抵抗がある方にもお勧めの治療法です。
ダウンタイムがほとんどありません
当日のメイクや入浴も可能です。すぐに日常生活に戻ることができます。
即効性があります
多汗症は、注射直後からその効果を実感することができます。夏場などに一時的にわき汗を止めたい方にもお勧めです。
注意事項 | 内出血の可能性はありますが、1週間程度で消失することがほとんどです。 |
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痛み | 専用の細い針を使用します。 刺入時に痛みを感じますが、氷で冷やしながら行うことで痛みの軽減を図ります。 痛みに弱い方は麻酔クリーム塗布も可能です。 |
所要時間 | 30分程度 |
効果持続期間 | 注入してから1週間程度で効果を感じはじめ、2週間で効果のピークとなります。そこから徐々に効果が薄れ始め、3〜4ヶ月で効果がなくなります。 |
ダウンタイム | 当日は脱力感や筋力低下が現れることもありますので運転等はご注意ください。 また注射後すぐは患部を揉んだり強く擦ったりしないでください。 |