「緑内障リスクセルフチェック」
2018.09.03
□近視である
□40歳以上である
□眼の外傷の既往がある
□ステロイドを使用している
□年齢問わず血縁者に緑内障の方がいる
□血縁者に見えなくなった人がいる(昔は今ほど緑内障の診断を受けた人は少ないです。)
□検診結果で「視神経乳頭陥凹拡大」など難しい漢字が並んでいた
□眼の検診を受けていない
一つでもあったら医療機関へのご相談をされてみるのはいかがでしょうか?
そもそも緑内障ってきいたことありますか?
ある方もない方もいらっしゃると思います。
でも知っていて下さい。なぜなら
・自覚症状がほとんどなく
・放って置けば失明に繋がる
・アジア人には多い
からです。
ファイザー製薬さんで実際の画像を用いてセルフチェックができます。
→(https://www.ntg40.jp/selfcheck/)
今までの緑内障は(私が研修医の時は・・・一昔前ですな。)、視野変化が出てから治療を開始する、というものがセオリーでしたが、今は違います。それは
・機械の発達で、神経が薄くなっていることが早期発見できるようになった。
・我々の寿命が延びることによって更に眼を守る必要性が出てきた。
→つまり治療開始が遅れることで将来の生活に支障が出る可能性があるということです。
岐阜大学で調査した結果によると、緑内障を疑うような所見を持つ人の調査を行ったところ、その人達のうち、10年後には40%、20年後には70%で視野異常が生じていました。
実のところ、眼科医ですら点眼開始時期は非常に悩みます。。
なぜなら。。。
・この患者様は一生、点眼から離れられないのか・・・という倫理的な葛藤。
(緑内障の点眼は安いものではありません。月1での眼科通院や、点眼の副作用などもあります。)
・1回点眼を始めたら、辞めることの方がお互いに勇気も責任も生じます。(なんだか結婚みたいですね。。。)
・眼の周りにしみが出来たり、常に充血したり、眼が落ちくぼんで見えるなど整容的な副作用があります。点眼によっては喘息や心疾患の悪化につながることもあります。
じゃあいつよ!!
点眼のタイミングは残念ながら我々眼科医が「やる」と言った時です。
緑内障を疑われていて、特に
・お若い年齢(60歳以下)
・眼圧が高め
な方は、点眼開始が望ましいです。(専門的にはもっと項目あります。。)
点眼だけでなく、製薬会社が販売する緑内障のサプリメントもご用意がございますので何かあればご相談下さい。
また、緑内障検査はご予約制になっております。1日で全てを終わらせたい方は検診のご用意もあります。