COLUMN

コラム

2019.07.11

近視の進行を止める??

子供の近視抑制について

お子さんをお持ちの方なら、成長と供に気になる近視についてです。
できれば眼鏡やましてやコンタクトは避けさせたいもの。
アジア人はその他の諸国の方に比べて近視の人口が多いことがわかっています。

近視における研究はシンガポールがとても盛んで、シンガポール国立眼センター(SNEC)の研究が最初です。

① まずは近視におけるメカニズムについてお話します。

このように、眼の奥行きが長くなることで近視が生じることが明らかになっています。これを軸性近視と言います。成長期の時期はちょうど眼の大きさも成長するため、近視化します。しかし、見えづらくなったり、近視の度数が大きければ眼鏡などの補助が必要になりますし、近視の進行が著しい方もいます。
両親ともに近視の場合、その子供の近視はそうでない子供に比べ5倍ほど近視になりやすいとも言われており、近視には遺伝的な要素もあります。
また、近視化の進行は近視発症年齢が低ければ低い程進行しやすいと言われており、近視に伴う目の疾患や失明にまでつながる場合もあります。

② 治療方法は?
治療方法はまだ確立されていませんが、この軸性近視における目の長さの進行を抑制させることです。(※効果のない方も中にはいます。)一番簡単にできる方法は「点眼」です。
点眼内容は0.01%アトロピンです。機序はまだ解明途中ですが、目の長さが長くなってしまうムスカリン受容体をブロックすることで、近視を抑制させると言われています。
アトロピンを点眼することは、もともと調節麻痺の検査・治療薬として長きにわたり使用されており、点眼で大きな副作用や合併症の報告はありません。

③ 効果は?

効果は近視を完全に抑制できるわけでもなく、個人差というものもあることは前提とし、上記のグラフからわかるように、全く使っていなかった群(青▲)とくらべると、使用1年くらいから差がでてきて、アトロピン点眼使用した群(緑●)は2年で有意に近視が抑制できたという結果になっています。

近視の研究はシンガポールがとても盛んです。このデータはシンガポール国立眼科センター(SNEC)が報告したものですが※、抑制率は約60%と言われています。日本でも同様の研究が行われていますが、現在(2019.7月)の時点では発表には至っていません。※Chua WH et al. Ophthalmology. 2006 (ATOM 1)

④ 何歳から使用できる?期間は?
上記の臨床研究が6〜12歳を対象としていた関係上、製品は6〜12歳と謳っていますが、プロトコルが決定しているわけではありません。近視の進行は人それぞれで、当院では上限は決めていませんが、近視が始まってから(経験上5歳前後)高校生、場合によっては30歳くらいまでが許容範囲かと考えています。

⑤ 費用は?
全ての検査とお薬代が自費診療となります。また、保険診療との併用は不可になりますので、保険で受診希望の際はまた別途お日にちを頂戴することになりますので、ご了承下さい。

・初回:検査代2,160円 お薬代3,240円(初回は1ヶ月分になります。)


・2回目:初診から1ヶ月後
検査代2,160円 お薬代6,480円(2回目は2ヶ月分になります。)

・3回目:2回目から数えて2ヶ月後
検査代2,160円 お薬代9,720円(3回目以降は3ヶ月分になります。)
※4回目以降は3ヶ月毎の受診となります。少なくともこちらを2年は続行して頂くことになります。

<受診タイムテーブル>

⑥注意事項
・必ず翌朝にお子さんの目が散瞳(動向が開きっぱなし)されていないかご確認ください。
・翌朝点眼に関するアレルギーがでていないかご確認ください。
・翌朝見え方に問題がないかなどご確認ください。
・自費診療と通常の保険診療は同日に行うことができません。結膜炎があるなどのご相談は別途ご予約の上、ご来院をお願いいたします。(もちろんその日の状況で、保険診療を優先頂いても構いません。)
・点眼の試用期限は両眼への点眼で1ヶ月となっています。それ以降の使用は避け、新しいものを開封するようお願いいたします。
・今までの報告上、眼圧や目の奥の網膜などに影響を与えたという報告はありません。ご心配がある場合は一度ご相談下さい。
・点眼開始後、最低でも2年の続行をおすすめいたします。
・本点眼剤は、ミドリンMなどの調節麻痺剤とは異なる主旨のものです。処方されている場合は一度ご相談下さい。

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