COLUMN

コラム

2018.09.22

検診の意義について

羽根木の森アイクリニックでは、近隣の保育園や学校の検診を行っております。
当院における検診の考え方としては、異常がないことを確認する。異常がある状態をそのままにして取り返しのつかない状態にしない、ということを目標にしております。

診療している中でこの患者様もう少し早く発見できていればな、、と思うことがあります。

以前のFacebookにも書きましたが、。生まれてから気がついたら内斜視があるという主訴で生後半年くらいのお子さんが受診しました。小児科の先生に
自然に治るものだから問題ないと言われたが、心配だったので来院されたようです。日本人は目と目の間隔が広く、そのため乳児・幼児期には内斜視の様に見受けられる「偽性内斜視」のお子さんが多く認められます。これは成長とともに斜視でないことがはっきりしますし、字の通り斜視ではありません。通常ほとんどの方がこの場合が多く、経過観察で問題がないのです。しかし、その子はそうではなく「乳児内斜視」の状態でした。そのままですと弱視になる可能性が高いため、可及的速やかな発見と、手術を含むなんらかの処置が必要でした。医療関係者をかばうわけではありませんが、これは眼科医でなければわからないことであったと思います。

人間は情報の80%は目から得ています。色々の意見があると思いますが、医療には早期発見が大きくその人の人生を左右することがあります。例えば片眼の視力不良がそのまま放置されれば弱視になります。しかしお子さんに自覚症状はありません。それは物心ついた時からの見え方ですし、もう一つの目があり補うためです。斜視のため両眼視(両方の目からの映像が一つに融像すること)が獲得されなかったらパイロットにはなれません。もちろん子供が全員パイロットになるわけではありませんが、可能性を最後まで残すことが大人の役目であり、未来に残せる「何か」だと思っています。また、子供は大人に愛されていなければならず、守られなければなりません。私共がした行為は忘れても、潜在意識の中に「大人はこうやって子供を守ってきた」という「何か」が残ってくれることを切に祈っています。

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