COLUMN

コラム

2018.10.23

日本臨床眼科学会その1(高齢者の緑内障について)

10月と4月は眼科の学会でも最も大きな学会があります。
今回は自身の発表はありませんでしたが、皆様に学んで来たことをお伝えしたいと思っております。


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NHKのHPからの図ですが、日本人の途中失明の原因は圧倒的に緑内障なんでね。ちなみに私が研修医の頃は糖尿病性網膜症でした。。。
この図は少し古くて現在は21%ではなく28%と年々増加傾向を認めています。

緑内障になる人は、日本人の場合、50歳台では31%、70歳台で36%と、年代別に見ても以前と比べてかなり緑内障患者様は多くなっています。

日本の超高齢化は言われて久しいですが、緑内障を発症する一番の原因はエイジング、つまり歳をとるということです。
このまま緑内障が日本に増え続けていくことは容易に想像できますね。。

治療の大部分を支えているのが点眼ですが、
この点眼が苦手という方はご高齢の方や男性を中心に実は少なくありません、実は点眼成功率は全体の38%とかなり低いことがわかっています。
一つは年齢による身体の変化と可動域の低下です。
処方された点眼は大体1ヶ月に1本使うのが目安となっていますが(点眼の種類にもよります)「1週間で全てなくなり足りない」とおっしゃるご高齢の方(ご高齢でなくても)がある一定数いらっしゃいます。

改善できるポイントがあります。
①背臥位(あおむけ)で点眼
②げんこつ点眼法(やりやすい点眼方法が一番ですが。。。)
                 (アルコンさんのHPより拝借)
③点眼指導を繰り返し行う(医療者側)
④目線を上に上げて、下眼瞼の結膜(あかんべをした赤いところ)に落とす

げんこつ点眼法以外にもご自身でやりやすい方法があればそちらでも全く問題はありません。(処方の回数にもよりますが)1週間で1本使い切ってしまう場合は使いすぎの可能性があります。
その際には是非上記①〜④試して頂き、医療機関へご相談下さい。

緑内障点眼は副作用が多いことが知られる点眼のひとつですが、
ご高齢になり薬物感受性があがることで、それ以外の人達とは異なる副作用が認められます(特にβブロッカーと言われる点眼に多いようです)。
それは幻視の出現です。実際に目に見えない水玉が見えるということがありましたら主治医にご相談下さい。年齢だから仕方ない、でははく、副作用の出現ですので点眼の変更が望ましいでしょう。

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